人間の身体の中で、栄養分や老廃物を運ぶ役割を担っているのが血液です。血液の赤血球・白血球などの固形成分を含む部分を血漿と呼びますが、この血漿の約9割が水分となっています。
また脳の約8割も水分とされており、身体にとって水が欠かせない成分であることがよくわかります。肌も例外ではなく、肌の水分量が半分以上となっている状態が理想的であると言われています。したがってニキビを改善したいのであれば、水分摂取は欠かせないと言えるでしょう。
水を飲むタイミングと回数が重要
大切なのは、水の摂取タイミングです。特に気をつけて欲しいのは食事前後の水分摂取です。食事前や食事後に水を飲んでしまうと胃の消化液が薄まってしまい、せっかく食べた食べ物が十分消化されないまま腸に移動してしまう可能性が出てきてしまいます。よって、食事の前後1時間は水を飲まない習慣を身につけることが重要になります。
また一回で水を飲む量にも注意した方が良いでしょう。一説によると、一回で体が吸収できる水分の量はコップ一杯分程度と言われています。一回でガバっと1リットルぐらい水を飲んでも、全てを吸収することは難しいかもしれません。水分摂取は小分けにし、こまめに飲んだ方が効率的と言えるでしょう。
ベストな食事の間隔や食べ物摂取量
食事の間隔や食べ物の摂取量も、ニキビと間接的に関わっています。ニキビを治すには、十分な栄養と腸内にある毒素の排出がポイントになるからです。
まず食事の間隔ですが、食事を終えてから次の食事を摂るまでに最低でも5,6時間は間隔を空けた方が良いです。食事の内容にもよりますが、それくらいの時間が経過しないと消化を終えることができないからです。
また食事間隔をできるだけ空けた方が良い理由には、胃や膵臓、小腸・十二指腸といった臓器を休ませたいという理由があります。また夕食は早めに食べ、夜食は控えることも重要です。寝ている間に食べ物が胃や十二指腸に残っていると、睡眠が浅くなってしまいます。良質な睡眠はニキビを治すのに欠かせないため、夜遅く食べるのは厳禁とも言えます。
食事の摂取量は体重や骨格、筋肉量によって異なります。目安としては、炭水化物・タンパク質・脂肪が1:1:1の割合になるようにし、タンパク質は1日で体重1kg当たり1gを目標に摂ることをオススメします。運動をする人の場合はもっとタンパク質を摂取することが推奨されています。
血液の酸性、アルカリ性とニキビの関係
ニキビの原因の一つとされているのが、血液の酸性化です。ストレスを感じると血液は酸性に傾き、ニキビができると言われています。したがってアルカリ性食品を摂取するように努めて、血液が酸性にならないように注意すると良いでしょう。
血液が酸性になる食品は肉・魚類で、アルカリ性になる食品は野菜・フルーツです。食事内容を決める時には肉を少なめにして野菜・フルーツを多めに摂取することで、血液が酸性になるのを防ぐことができます。