便秘とニキビが関係しているのは意外だと感じる人が多いかもしれません。便秘は腸の問題で、ニキビは皮膚の問題なので、関係がないように思えてしまうからです。しかし、実は大いに関係があります。
便秘とニキビの因果関係
口から摂取した食べ物は胃を通過し、腸で栄養が吸収されます。そして最終的に便となって排出されるわけですが、便秘の人は本来は体から出て行くべき便が腸内で停滞してしまいます。
ただ単に便が詰まっているだけであれば問題はないのですが、便が腸内に長くとどまると、そこから毒素が排出されるようになってしまうのです。体にとって有害な毒素が腸から吸収されるようになると、その毒素の一部がニキビとなって噴出するという流れが体内で起こっているのです。
腸内環境を改善すればニキビができにくい肌に
便秘になってしまうのは、誰しも経験することです。特に女性は腸の構造が男性よりも長くなっているために、便秘になりやすい体質となっています。ニキビができて便秘に悩まされている場合は、まず便秘を治すことから手をつけていくのが肝心です。便秘を治せば栄養も効率よく血をめぐるので肌も綺麗になります。
便秘を治す方法はいくつもあります。グリセリンなどを使って浣腸を行い排便を促す方法から、コーヒーエネマをしたり、腸内洗浄効果のあるハーブを服用することによって便を出す方法まであります。また、食物線維を大量に含む野菜を摂取したり、水を多く飲むことによって腸の蠕動運動を促す方法もあるのです。どの方法が効果的かは個人差があるため、色々試してみて自分に合った方法を採用するのがベストであると言えます。
腸内の便を出した後は、プロバイオティクスで善玉菌を増やす
腸内には、人間の細胞よりも多い数の菌が生息していると言われています。いわゆる善玉菌と悪玉菌です。便秘を解消した後は、この菌のバランスを善玉菌優位に持って行くようサポートしていく必要があるのです。
そこで登場するのが「プロバイオティクス」という言葉です。プロバイオティクスとは、腸内環境を改善する菌を含んだ食品群のことで、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌を含むヨーグルト・チーズ・サプリメントなどがこれに該当します。
また発酵食品であるキムチ、味噌、納豆などにもこういった善玉菌が大量に含まれています。プロバイオティクスを意識して食事を取るようにすると、腸の調子が良くなり便秘になりにくい体質へと変わっていきます。ニキビができやすい人は腸内環境が悪化している可能性がありますので、普段からこういった発酵食品を多めに摂るように心がけることを推奨します。