牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品でニキビが増える?

牛乳

これまでに 「牛乳を飲むと顔にニキビができる」 という話を聞いたことがあるでしょうか。もし牛乳やアイスクリーム、ヨーグルトなどをよく食べるのであれば、牛乳とニキビとの関連性が気になるはずです。結論から言いますと、牛乳を含む乳製品は避けたほうが良いでしょう。

牛乳やチーズなどの乳製品には、ビタミンB、ビタミンD、カルシウムなどの栄養素が含まれているので、一生懸命摂っている人は多いでしょう。しかし乳製品は、ニキビの原因と関係していたことが数々の研究によって明らかにされているのです。ニキビができやすい人にとって牛乳は体に良い効果をもたらすよりも、肌のトラブルなどといった悪い効果をもたらす可能性が高くなるのです。

牛乳などの乳製品がニキビを引き起こすメカニズム

牛乳にはインシュリン様成長因子(IGF-1)というホルモンが含まれています。しかしこのIGF-1は本来、子牛が必要とするホルモンです。牛乳のIGF-1は人間が活用する形にはなっていません。牛乳のIGF-1を人間が摂取すると、まず血糖値を下げるインシュリンが分泌されます。このインシュリンは皮脂の分泌を促進する作用があるため、ニキビが増加してしまいます。

ただしヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれておりIGF-1の量も少ないため、ヨーグルトであれば食べてもあまり問題ないと主張する人もいます。「乳製品を摂るのをやめたらニキビが治った」といった話をよく聞きますが、この話には上記のような理由があったのです。

キレイな肌を保つために今からできること

ニキビを減らすのにベストな選択は、やはり「乳製品を断つ」ことです。しかし牛乳、チーズ、クリームソース、アイスクリームなどは多くの食品に含まれているため、完全に避けることは難しいでしょう。スクランブルエッグやクッキーなど、乳製品が入っていることになかなか気づかない食べ物もあります。

どうしても乳製品を食べたいという場合には少量に抑え、肌にニキビが生じるか実験してみることを推奨します。乳製品を摂ってもニキビができない人もいるので、そういった方は気にしなくても良いことになります。

また乳製品を食べるのをやめたのに、全くニキビが改善しないという人もいます。こういう人は乳製品以外のところでニキビの原因があることになります。腸内環境が悪玉菌に傾いているかもしれませんし、睡眠不足が問題なのかもしれません。こういった人は、まず生活習慣の見直しをする必要があると言えるでしょう。