ダニとニキビの不思議な関係、よく聞く「ニキビダニ」とは?

ダニ

ニキビができたことのある人なら誰しも気になるのが「ダニ」との関係です。ダニと聞くと、布団やベッドのシーツにわくダニを想像する人が多いかもしれません。こういった場所には人間の皮脂やアカが落ちており、ダニの餌となるのでダニがわきやすくなっています。ダニに体を刺されると非常に痒いですが、布団を干して日光に当てるとダニは死滅させることができます。

ニキビダニとは

一般的なダニがいる一方で「ニキビダニ」というニキビと関連していると思われるダニもいます。別名は「毛包虫」、「顔ダニ」と呼ばれるダニの一種で、主に人の顔の皮膚にある皮脂腺で見つかります。ニキビダニは、皮膚などのクリニックに行き、皮膚を特殊な道具で削り取って顕微鏡で見れば、すぐに見つけることができます。

しかし問題は、このニキビダニがいるかどうかではありません。健常者のほとんども、このニキビダニを保有していると言われており、ニキビとの関連性は不明だからです。しかし、ニキビができやすい人はこのニキビダニの数が多いという研究報告もあることから、何らかの関係がある可能性も否定できません。ニキビダニの寿命は約2週間と非常に短いですが、放っておけば死骸は皮膚に残ることになります。気になる場合は、やはり駆除しておいた方が安心できます。

ニキビダニを追い払うことに成功した研究報告

ニキビダニがニキビの直接的な原因なのかは不明ですが、ニキビダニを顔から減らすための研究はいくつかなされています。その一つが、ダニを駆除する成分を含有したエッセンシャルオイルで顔を洗浄する方法です。この方法でニキビダニと皮膚の炎症が80~90%減少したという海外の事例も報告されており、ニキビの炎症が酷い場合はエッセンシャルオイルによる駆除を検討してみると良いでしょう。

ダニが増殖しない環境づくりのほうが大事

一般的にダニは汚い環境にわきます。そして汚い環境はニキビを悪化させます。なぜなら汚い場所は雑菌の温床となり、ニキビの原因となる菌も増加しやすくなるからです。頬のニキビの原因と治し方で紹介している通り、枕や布団、ベッド、衣服が汚れている場合は、清潔に保っていないとニキビがなかなか治らないこともあります。

雨天や湿気の多い日が続く場合は、ダニ駆除専用の布団乾燥機を使ったり、除菌スプレーで布団まわりを掃除するなどの対策をしておくと良いでしょう。特に梅雨時はダニの発生時期ですので、この時期には注意を要します。最悪の場合、シーツを洗ってコインランドリーの乾燥機を使って乾燥させるなどの選択肢も考慮しておくことをオススメします。