ニキビ体質は両親から子どもに遺伝する!?

親子

ニキビで悩まされている人は、普段の過ごし方やや食生活が悪いのではないかと考えてしまうかもしれませんが、実はニキビには「遺伝」が大きく関係しています。両親がニキビで悩まされていた場合、あなたも同じようにニキビができやすい可能性が高いのです。ある研究によると、性ホルモンに対する皮脂腺の反応や、皮膚に常在している菌に対する過敏性などは遺伝すると報告されています。

単純な例を挙げると、親の肌が脂性であれば子供の肌も脂性になり、親が乾燥肌であれば子供も乾燥肌になる可能性が高いと言えるのです。また皮膚で炎症が起きると通常は抗炎症作用が働いて炎症がすぐに沈静化するのですが、この抗炎症物質がなかなか作られないため体質の人もいます。こういった要素も遺伝することがあるのです。

遺伝子は変えられないけれども、環境なら自分でコントロールできる

ニキビ体質になったからといって、親を責めても仕方ありません。遺伝子は変えようがないからです。しかしニキビが悪化するような環境を避けたり、食事をコントロールすることで、ニキビができにくい体質に変わることはできます。体質によってやるべきことは変わってきますが、一般的に良いとされる対策を行った方がニキビのできるリスクは低くなります

まず環境面ですが、第一に取り組むべき点は紫外線と不潔な環境をキレイにすることです。紫外線は皮膚のDNAを破壊し、肌の修復を遅らせますし、ニキビの炎症も悪化するため、日光に当たる時間は極力少なくした方が良いでしょう。特に夏の時期は帽子をかぶったり、日焼け止めクリームを塗るなどの紫外線対策をすることは必至です。

枕やベッドシーツなども清潔に保つことが大切です。こういった寝具が汚れていると、雑菌が繁殖しやすくなります。寝ている間に肌が寝具と擦れると寝具にいる菌がニキビを悪化させるのです。

ニキビのできやすい人が気をつけるべき食品

食事は誰でもコントロールできるニキビの原因の一つです。特にジャンクフードやお菓子に含まれる脂質が問題となります。ケーキやパン、クッキー、マーガリンなどには過酸化脂質が含まれており、こういった物質がニキビの元になることが知られています。ある研究によると血糖値の上がりにくい食品である低GI値の食べ物を摂取するとニキビが減少したという報告がなされています。

また別の研究では緑茶に含まれる成分が過剰な皮脂を抑える効果を発揮すると報告されています。慢性的にニキビに悩まされている人は、野菜を多めにとって水を飲むなど健康重視の食生活へシフトすることを意識すると良いでしょう。