寝不足がニキビの原因になる理由とニキビケアに適した睡眠とは

寝不足

寝不足になるとニキビができやすくなるというのは、偶然ではありません。睡眠とニキビは切っても切れない関係にあるのです。

なぜ睡眠が足りなくなるとニキビができやすくなるのかという理由を知るには、そもそも睡眠中に何が起きているのかを把握する必要があります。睡眠中には、成長ホルモンという身体の修復や成長を促すホルモンが大量に分泌されます。しかし睡眠が減ってしまうと、この成長ホルモンの分泌量が減ってしまうのです。

成長ホルモンは、肌の修復を行う遺伝子を活性化される働きをしているため、成長ホルモンが正常に分泌されていれば、ニキビの治りは早くなります。ところが夜更かしなどで寝不足に陥ってしまうと、この成長ホルモンが十分に分泌されないために、ニキビも治りにくくなってしまうのです。

睡眠不足はストレス増加を招く

また、睡眠が減少するとニキビができやすくなる別の要因もあります。それはストレスです。実は、寝不足とストレスが関係しており、睡眠が削られるとストレス値が上昇するのです。このストレス増加が、ニキビの発生につながっています。他にも、睡眠不足によって炎症サイトカインと呼ばれる炎症時に分泌される物質が増加しやすくなり、その結果ニキビが悪化するという研究報告もされています。

ニキビを治すのに適した睡眠時間とは

一般的に、夜10時から深夜2時はお肌のゴールデンタイムと言われており、この時間帯に肌の再生活動が最も活発化します。しかし必ずしもその時間帯に寝ていないといけない訳ではありません。むしろどれくらいの時間寝たかということのほうが大事です。

まずは、自分にとって適切な睡眠時間を知りましょう。自分が十分な睡眠を取っているかを知るためには、カフェインなしで起きられるかどうかをチェックしてみると良いでしょう。

朝、コーヒーを飲まないと頭が長時間ボーっとして働かないという人や、日中に眠気を感じてうたた寝をしてしまうという人は、睡眠不足の可能性が高いと考えられます。また過度な睡眠をとっている場合は、夜寝る時間になっても、なかなか寝付けないという現象が起きるので、これを基準に判断できます。睡眠が必要だからといって、睡眠を過剰に取るのは禁物です。寝過ぎると、逆に日中だるさや倦怠感を感じてしまいます。

睡眠の質を上げることで、ニキビを1日でも早く治す

最適な睡眠時間を把握したら、次にやるべきことは睡眠の質を最大限まで上げることです。

なかなか寝付けないという人には、運動をオススメします。身体を疲労させれば、それだけ睡眠を欲するようになります。肉体労働や激しいトレーニングをする人は、長時間睡眠を取る傾向があることからも肉体と睡眠が深く関係していることがわかります。デスクワークの多い仕事をしている人は、休憩時間に歩くようにしたり、通勤でなるべく歩く時間を増やすようにします。また、休日にジムへ行ったり、近所をランニングしたりして足を使うようにすると、適度に疲れて眠りにつきやすくなります。

睡眠時の環境も重要です。寝室の温度や湿度を適度に設定しておく必要があります。暑すぎても寒すぎてもストレスを感じてしまい、寝つきにくくなってしまうからです。湿度が高すぎる場合はドライを、低すぎる場合は加湿器を使うなどして、適度な湿度を保つよう工夫しましょう。