ニンニクは古くから血圧を下げたり、コレステロール値を下げる効果が知られています。しかし、その臭いの強烈さから日本人は敬遠する人が多いようです。そんなニンニクですが、「ニキビに塗ったら治った」という人が続出しています。インスタグラムの有名人にも、ニキビができたらニンニクを肌に刷り込んで治ったという動画を公開している女性もいます。
ニンニクに見られる複数の効能
ニンニクの複数の効果が、昔から認められています。
- 一つ目は殺菌効果です。皮膚には常在菌と呼ばれる菌が生息していますが、皮膚に塗ることによって、これらの菌を殺してくれる役割を果たします。
- 二つ目に抗酸化作用があります。体の細胞にダメージを与えてしまう活性酸素を除去してくれる働きがあります。
- 三つ目に抗炎症作用が挙げられます。ニキビのアクネ菌によって引き起こされた炎症を抑える作用があるのです。
- 四つ目には血行促進の効果が挙げられます。血流が改善されることにより、体の修復に必要なビタミンやミネラルを全身に送り届けることができるのです。
他にも効能はありますが、これらの効果を見ただけでもニンニクの凄さがわかることでしょう。
ニキビにニンニクを塗る方法
ニンニクをニキビに塗って治す方法は、非常にシンプルです。ニンニクを一欠片、垂直に切り落とし、断面が露出するようにします。そしてこのニンニクの断面部をニキビの上に伸ばしていきます。あとはそのまま一晩置いたら、キレインにニキビが小さくなるとされています。
他にヨーグルトとニンニクを併用する方法もあります。ニンニク4欠片とヨーグルトをスプーン1杯分ミックスし、これを肌の上に満遍なく伸ばしてマッサージを行います。数分放置したら、洗い流して終了です。
ニンニクの弱点は臭いが強すぎることですが、自宅でやる分には気にならないかもしれません。ニンニク自体は安価で手に入るため、効果が出れば人気の民間療法になるでしょう。
医師はニンニクの使用に対して否定的
ある医師によると、ニンニクには殺菌効果のあるアリシンが含まれているため、ニキビのアクネ菌を殺すには役立つが、直接肌に塗ってしまうと植物性皮膚炎が起きて茶色く変色したり、水疱ができてしまうリスクがあるため推奨できない、とのことです。そしてニンニクよりも抗炎症作用のあるジェルタイプの商品を使った方が安全だと主張しています。
ニンニクのような天然の食品でニキビが治ってしまうと、医師や製薬会社は儲からなくなってしまうということや、ニンニクを使った人に副作用等が起きたら責任を問われてしまうため、医師の立場上あまりニンニクは勧められないという理由もありそうです。