ホルモンバランスが乱れるとニキビができる理由

ホルモンバランス

ニキビができる原因はホルモンバランスが崩れるからである、とよく言われます。なぜ体内のホルモンが、皮膚の表面にできるニキビと関係があるのでしょうか。この疑問を解き明かすには、そもそもニキビができるメカニズムについて知っておく必要があります。

男性のニキビと性ホルモンの関係

男性の場合、性ホルモンであるアンドロゲンが、顔や頭皮といった場所にある皮脂腺からの皮脂分泌を促しています。特に思春期になると、体内でのアンドロゲン生成が活発になるため、皮脂の分泌が非常に多くなります。その結果、皮脂が毛穴につまり菌が繁殖してニキビができやすくなるのです。特にニキビが多くなる場所は、額(おでこ)です。これらの場所には皮脂腺が多く分布しており、皮脂が分泌されやすくなっているからです。

また、外部刺激によってもアンドロゲンの生成量は増減します。性的刺激を受けたり、映画やドラマなどで魅力的な異性を見たりすれば、血液中のアンドロゲンのレベルが上昇します。他にも筋肉を使うトレーニングをすると、これに応じてアンドロゲンが分泌されやすくなります。

女性のニキビと性ホルモンの関係

一方女性の場合は、ニキビのできるタイミングに一定の周期が見られます。場所も、頬骨より下からの上まで場所に多くのニキビができるのです。このようなニキビは、性ホルモンであるエストロゲンと関係しています。

女性の場合、月経とエストロゲンの分泌は密接な関連しているため、特に排卵日の少し前になるとエストロゲンの働きが活発になり、この影響でニキビの発生が増えるのです。こうしてできたニキビは触れると痛みを感じ、無理にできたニキビを潰そうとするとクレーターのような跡ができるという特徴があります。

コレステロールを含む食事と性ホルモン

また、男女ともに受けやすいのが食事の影響です。これは性ホルモンの原料がコレステロールであり、コレステロールを大量に含む卵などを摂取すると、ホルモンが生成されやすくなることに由来します。

ホルモンの影響が気になる場合は血液検査を受けよう

ホルモンの影響でニキビができているのかを調べるために、血液検査によってホルモン濃度のチェックすることができます。皮膚科などのクリニックに行けば、血液検査を簡単に行うことができます。過剰に分泌されたホルモンを抑える薬を処方してもらえるケースもあるので、一度試してみると良いでしょう。