妊娠してから手汗をかきやすくなりましたか?もしあなたが妊婦で、ひどい手汗に悩んでいるのならば、確実に手汗を抑える簡単な方法があります。
妊娠している多くの女性は気温が下がっている時でさえ、とても汗をかきます。もしかしたらあなたは「妊娠数か月目にして、更年期障害かな?」と思うかもしれません。でも安心してください。幸いにも過剰な手汗は妊婦の通常の症状です。そして、気温が上昇している時でも、涼しくする方法はたくさんあります。
妊娠は手汗を引き起こす原因の一つ
最近できた痔、歯茎の出血、ニキビが妊娠ホルモンのせいだとは思いませんか?精子と卵子が出会う時に起こるホルモンの変動は視床下部(体温を管理する脳の領域)を「混乱」させます。
たとえ、ちょうど心地よい20度くらいの気温で、あなたが日陰にいたとしても、このホルモンの「混乱」が「暑い」と勘違いさせます。そして、実際に気温が高い時に体を冷やすのと同じように、体の発汗作用を誘発します。それがまさに手汗です。
妊娠して最初の3か月と9か月目から分娩後までは特にホルモンが変動するので、それだけ手汗をかくことでしょう。もっとも、妊娠3~6か月の間であっても、それなりに汗をかくかもしれません。ホルモンが自身をコントロールでき始めるようになると、手汗も徐々におさまります。一般的には、再び排卵を始める、産後2、3か月くらいだと思ってよいでしょう。
発汗のメカニズム
あなたは汗をかく時の自分の体の変化に気づいたことがありますか?これから発汗に関するの生態学について説明するので、2~3分我慢して読んでください。
人間の体には2種類の汗腺があり、そこから汗が作られます。一般的に知られている汗腺は、「アポクリン汗腺」です。主にわきや陰部など毛が生えている周辺にあります。このアポクリン汗腺で作られた汗は細菌(バクテリア)によって分解される時に特有の臭いを発します。
一方、妊娠中に活発化する汗腺は体温を調節する役割を持っている「エクリン汗腺」と言います。エクリン汗腺は顔、胸、背中、手、足に集中してあります。ただ幸いにも臭いを放つことはありません。
妊娠中は臭いの元になるアポクリン汗腺の活動は停滞します。それはつまり、わきや陰部などで汗が出にくくなるので、その周囲で熱がこもることを意味します。しかし、まぁ、汗がたくさん出ているわけではないので、制汗剤をその周囲に使用するという無茶なことにはならないでしょう。
妊婦がするべき9つの手汗対策
気温が高かったりして体温が上昇している時に汗を全く出さない「魔法」はありません。しかし、以前よりかは穏やかに、発汗を抑える方法はあります。
- 水分補給を怠らないでください。大量に汗をかく時、あなたは水分を失っています。そしてすぐにフラフラして気を失いそうになります。それに、冷たい飲み物は体温を下げる手助けになります。口が乾いてからでは遅いです。のどが渇いたと感じたらすぐに水を飲んでください。もしあなたが運動をしたり、または天気が良くて気温が高かったりしたら、いつもより多くの水を飲む必要があります。水が最も良いですが、果物や野菜を使用した100%ジュースなどでも良いでしょう。しかし炭酸などの加糖飲料は飲みすぎると太るので避けてください。もしあなたの尿がほぼ透明か、やや黄色であれば、ちょうどよい水分状態です。
- 太陽の光を直接浴びずに、空調が効いた環境にいてください。これは昼も夜も当てはまります。気温が30度で湿気がこもっていては扇風機は何の役にも立ちません。
- 日中、暑い場所での家事や仕事を避けてください。その代り、早朝または夕方に散歩したり、空調が効いたスポーツジムでスタジオプログラムを予約をするかプールで泳ぎしましょう。プールであれば足腰への負担も減らすことができます。
- ゆったりとした、軽い衣類を着てください。あなたが簡単に脱ぐことができて、着ることもできる服です。寒い時はそういう衣類を重ね着してください。
- ベッド(布団)にはブランケットを重ねてください。夜寝るときに温度調節をしやすくなります。
- タオルの上で寝てください。寝ている時にタオルが過剰な汗を吸収してくれます。
- 熱い飲み物と香辛料(スパイス)が入った食品を避けてください。特に発汗作用のある香辛料はダメです!例えば超激辛のハバネロソースなど!
- 制汗剤またはパウダーを使用してください。制汗剤は発汗を抑制し、パウダーは過剰な湿気を吸収してあせもを防止します。手に使用するならば手汗用制汗剤が効果的です。日本では皮膚科で処方してくれるところもありますが、ネット通販で購入するのが一般的です。もしあながた手ごろな制汗剤を探しているならば、手汗対策用ジェルクリーム『フレナーラ』が良いでしょう。制汗成分が含まれているので非常に効果的です。
- 外出時は携帯扇風機を持つようにしてください。風を当てることで過剰な汗を蒸発させることができるし、体温を下げることに役立ちます。
妊娠中は感情が高ぶったり、不安を感じたりしやすく、それもまた手汗の原因になります。気持ちを落ち着けるには瞑想・ヨガが効果的です。
妊婦の手汗は一時的なものです。出産して2~3か月すれば収まります。それまでは手汗を向き合うことが大事です。同じ悩みを抱える人はたくさんいます。
一緒に頑張りましょう。