子供の手汗の原因はない!?でも、止められます!

子供の汗

ひどい手汗が止まらない症状は、非常に若い年齢で発症することがあります。6~7歳ぐらい幼い子供でさえ大量の手汗に悩むことがあります。

しかし大抵この子供たちの親や、学校の先生、友達は手汗の問題性について理解が乏しいです。そして、子供は激しいストレスを感じ、社会性にも大きな悪影響を与えます。

多汗症は子供の時から発症する

一般的に大量に汗をかくことを多汗症といいます。その特徴は、普通の人なら汗をかかない状況でも汗をかいたり、汗が止まる状況でも汗が止まらないことです。

多汗症には2つのパターンがあります。続発性多汗症と原発性多汗症です。続発性多汗症は妊娠、糖尿病、更年期障害など原因となる基礎疾患があります。しかし子供の手汗は原発性多汗症がほとんどです。

原発性多汗症は特に原因がなく、 多くが子供のときから大量に汗をかいていることから、遺伝的なものであると考えられています。 そのため根本的解決をするには外科的治療(ETS手術)を見据えなければなりません。

子供のETS手術は大きなリスクがある

しかし、子供のように若い年齢で外科的治療(ETS手術)を選択するべきではありません。手汗に悩む子供たちは家族によって支えられ、安全な治療法を試すべきです。たとえ外科的治療(ETS手術)が10代の子供に行われたとしても、より若い子供のほうが再発の可能性が高くなることがわかっています。

子供は心も体も大きく変化する時期です。実際アメリカのライスフェルド博士は成長期にある子供には外科的治療を制限すると述べています。だから子供の手汗の治療にあたっては、心身の発達に影響のない方法から順を追って行われます。

子供の手汗治療にはリスクがない制汗剤が最適

子供の手汗に最も安全で効果的なのは手汗用制汗剤です。制汗剤に含まれる制汗成分が汗腺(汗を出す器官)で溶けてフタをします。フタをされた汗腺は汗をださないよう脳に信号を送り、発汗は止まります。

子供が手汗に悩んでいるのならば、手汗用制汗剤を使うのが望ましいです。制汗剤はわき汗用が多く流通していますが、わきと手は汗をつくる汗腺がことなります。そのため用途が異なると効果が薄まります。

他にも皮膚科での治療があります。痛みを伴わない方法として飲み薬があります。抗コリン薬に代表される飲み薬は、子供の手汗にもその効果があることがわかっています。しかし全身の発汗が止まるので、暑い時期や運動をおこなうとも汗がでなくなります微量の電気を流すイオン導入や注射を行うボトックスなどは痛みを伴ううえ、継続的に使用するための金銭的負担も大きくなります。子供には不向きなので考慮すべきではないでしょう。