手汗(手掌多汗症)の原因-原発性多汗症と続発性多汗症を解説

手汗

通常、気温が高い時や、自身に熱がある時、または運動していたり、何か心配事をしていたり、神経質であったり、ストレスを感じていたりする時に、汗腺(かんせん)が開いて汗を出します。そして汗をかく原因がなくなると、発汗を合図する神経が保留状態になり、汗が止まります。

汗腺のイメージ

しかし手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)をもつ人々は、一度開いた手の汗腺が閉まりません。例えばエアコンがきいた部屋にいたり、ソファに座ってテレビを見ていたり、汗をかく状況ではない時でも手汗をかくのです。彼らの中には「プールの中にいる時でさえ手汗をかく」と言う人もいます。

手汗の原因はその発汗の種類によって異なります。ほとんどの場合、大量に手汗をかくこと自体は無害です。しかし、手汗が見過ごすことの出来ない重大な病気に起因している場合があります。一方で、大量の手汗をかく原因がかわからない場合もあります。

多汗症の種類
手に限らず、汗を大量にかく「多汗症」には2つの種類があります。

  1. 原発性多汗症は、特に理由がなくても、手やわき、顔や足に大量の発汗が起きます。
  2. 続発性多汗症は、他の病気か薬物が原因で体中で発汗が起きます。

原発性多汗症による手汗の原因

もし汗腺に「ふた」があったとしたら、原発性多汗症の人の「ふた」は常に跳ね上がっています。

しかし、特定の人だけが「ふた」が上がりっぱなしになる原因は定かではありません。ただ、家族が同様に多汗症であったり、子供の時から症状が出ていることから、遺伝である可能性が指摘されています。

私たちはみな、手のひらに汗腺があるので、若干の湿気があるのは自然なことです。私たちには2種類の汗腺があります。「アポクリン汗腺」「エクリン汗腺」です。

アポクリン汗腺とエクリン汗腺

アポクリン汗腺とは

アポクリン汗腺は脂肪酸とタンパク質が詰まっている濃い汗を分泌します。主に毛が生えているところ(わき、頭皮、下腹部)に存在しています。

アポクリン汗腺から出た汗は、細菌(常在菌)によって分解・酸化される時に臭いが発生します。普段私たちが暮らしていて体臭が発生するのは「アポクリン汗腺」による汗です。

エクリン汗腺とは

一方で「エクリン汗腺」の大部分は塩、電解質と水によって汗が作られます。手のひらに最も集中して存在しており、まさに手汗がこれに該当します。私たちの体はクールダウンするためにこの汗を使います。そして通常、この汗と体臭は無関係です。

原発性多汗症の人々は一般的に「エクリン汗腺」から汗をかきます。このエクリン汗腺は、200万~400万とある体中の汗腺の大部分を占めています。またエクリン汗腺は特に足、手、顔、わきの下に非常に多くあります。

あなたの体が普段以上に熱を持っていたり、動き回っていたり、感情的であったり、もしくはホルモンバランスが乱れた結果として、神経は汗腺を動かします。そして神経が過度に反応する時に大量の発汗を引き起こします。例えば、不安な状況を考えてしまえば、それだけで大量の汗をかくことがあるかもしれません。

続発性多汗症による手汗の原因

続発性多汗症は、手やわき、顔または足の代わりに、体全体または広い部分で発汗する傾向があるという点で、原発性多汗症と異なります。また、続発性多汗症は原発性多汗症と異なり、睡眠中の発汗を引き起こします。

そして続発性多汗症の場合、多汗症を引き起こしている何かがあります。それは病気また薬物です。

多汗症を引き起こす可能性がある病気または症状
  • 妊娠
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能亢進症
  • 更年期
  • 肥満
  • パーキンソン病
  • 慢性関節リウマチ
  • リンパ腫
  • 通風
  • 感染症

基礎疾患を見つけて、そのための適切な処置を受けることは、続発性多汗症による発汗を減少させることにつながります。

もしあなたがひどい手汗をかくならば、多汗症の可能性を疑い、医者に相談することが大事なのです。そうすれば医者があなたの発汗の原因を見つけて適切に対処するでしょう。

もし自分で対処するならば
医学的な見地を含めて、日常生活でどのように手汗(手掌多汗症)に対処したらいいのかを記事にしました。まずは情報を整理して判断したい人は「手汗(手掌多汗症)の治療法まとめ」をご覧ください。