手汗に悩んでいるあなた!手汗の原因がストレスや緊張というけれど、実際どのような因果関係があるか理解していますか?
「自律神経がおかしくなるんでしょ。知っているよ。」
そうですね。では自律神経とは何ですか?自律神経には2種類あるし、そのうちの一つは手汗を抑える役割もあるんですよね。
「WHAT?…I don’t know, sorry…」
知っているようで知らない話。 自律神経と手汗の因果関係を最も簡潔に説明 しましょう。
自律神経がバランスを保つことで健康でいられる
自律神経とは、私たち体の様々な機能を管理している器官 です。具体的には、発汗や体温調節、呼吸、消化、生殖、代謝機能などを管理しています。生きるために絶対に必要で、非常に重要な機能をこの自律神経が管理しているんですね。実は自律神経には2種類あります。 交感神経」と「副交感神経」 です。これは自動車のアクセルとブレーキのようなものです。「交感神経」はアクセル、「副交感神経」はブレーキ。それぞれ相反する役割を果たします。この2つの自律神経がバランスを保つことで、私たちは健康な生活を送ることができます。
自律神経のバランスが乱れると体の機能がおかしくなる
自律神経は人間の様々な機能を管理しているので、自律神経のバランスが乱れると体の機能もおかしくなります。
例えばアクセルの働きを持つ「交感神経」が活発化すると、心拍数は上昇し、血圧も上昇します。発汗も盛んになり、手汗もドバドバ出ます。あなたが悩んでいるのはここですね!逆に「副交感神経」が活発になるとリラックスした状態に成ります。心拍数も血圧も落ち着き、発汗もおさまります。通常はどちらかが活発化したら、もう一方が徐々に活発化してバランスを保とうとします。
気温が高くないのに手汗がドバドバ出て、汗が止まらないのは、「交感神経」が「副交感神経」よりずーっと活発化しているからです。これがいわゆる「自律神経のバランスが乱れている」状態です。
自律神経のバランスが乱れる原因がストレスや緊張
自律神経のバランスが乱れる原因こそが、ストレスや緊張です。ストレスが溜まると、無意識的に心(精神)は緊張状態が続きます。この緊張状態になると「交感神経」が活発化します。「副交感神経」があまり機能しないので、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
- ストレスを貯める
- 緊張が続く
- 睡眠不足
- 不規則な生活リズム
- 急激な体温の変化
ストレスや緊張以外でも、日常生活を過ごす上で色々きをつけなければなりません。睡眠時間が極端に少なかったり、夜更かしをしたり、昼夜逆転している人は要注意です。
意外と気づいていないのは、空調の利いた部屋に出入りすることです。例えば、夏の暑い時期、外を歩いて「暑くて」汗だらだらのところ、コンビニやオフィスなど空調の利いた「涼しい」ところに入ることを想像してください。
気持ちいいですよね~。
でも、体温調節を管理する自律神経は大パニック!「暑いから汗を出せ出せ~」と交感神経を活発に働かせていたのに、「あ!?!?寒いぞ!汗を止めろーーー!」といきなり副交感神経に切り替えしなければなりません。
こういうのが繰り返されると、自律神経は交感神経の切り替えがうまくできなくなり、どちらかに偏ったままバランスが乱れてしまいます。
自律神経のバランスを保ち、手汗を予防しよう
空調の利いた部屋に出入りすときは、 衣類で調整する と良いです。クーラーが効いたところでは、軽い羽織もので重ね着をしましょう。徐々に体温を気温に慣らしていくことが大事です。
リラックスする と副交感神経が活発化し、発汗作用も落ち着きます。手汗を出ないよう予防するために、自分なりにリラックスする方法を用意しておきましょう。例えば笑ったり、深呼吸をするとリラックスできます。アロマの香りもリラックス効果があるので、女性に(男性でも周りの目が気にならなければ)お勧めです。どんなにリラックスしても、仕事や勉強に集中していると手汗が出てしまう…という人は無理してリラックスしようとする必要はありません。 何かに集中しているときは交感神経が活発化するので、手汗を出るのは自然なことです。
どうしても手汗を抑えたい人は手汗用制汗剤がお勧めです。制汗成分が手汗に溶けて汗腺に栓をして、「手汗はもう出さなくていいよー」という合図を脳に送ります。
このような制汗剤の効果は個人差がありますが、アメリカの臨床実験では90%以上の人が手汗が抑えられたというデータがあります。副作用もなく、比較的安価で利用できるので、手汗治療の第一歩として広く利用されています。