もしあなたが多汗症で悩むのならば、おそらく毎日苦しんでいるでしょう。どれくらい汗をかいているのかと、常に心配するかもしれません。そして汗の対処のために毎日何時間も使うかもしれません。例えば服を換えたり、わきやポケットにナプキンやパッドを置いたり、お風呂に入ったり、暗い色の大きな服を着て隠したりするでしょう。
手のひらや足、顔、わきに多汗症があることで、友達や絶好のチャンスを失うかもしれません。みんながあなたをどう思うかが恐いので、あなたは家にいる理由を作るか、他人と交流する必要がなく、握手やプレゼンテーションをする必要がない職を選ぶかもしれません。また、憂鬱感、社会的隔離、信頼の失墜といった感情面での問題も起こり得ます。
感情的・精神的な問題に加えて、多汗症は痛みを伴ったり、皮膚の問題(例えば細菌・菌類の繁殖、感染症や皮膚の崩壊)を引き起こすことともあり得ます。身体的な不快感や常に他人から汗を隠さなければならないという不安・困惑・ストレスはあなたの人生のあらゆる場面に影響を与えるでしょう。
医者、友人や愛する人に対して、「多汗症がいかにあなたに悪影響を与えているか」を理解させるために、多汗症について考えたり、どういう症状があるかを毎日記録をつけることが大事です。
以下の ワークシート を印刷して、多汗症がどれだけあなたの人生に影響し、どれだけ毎日の活動の邪魔をしているかを記録してください。質問に対する答えを書き込んだり、例えを挙げてください。次回の医者との診断の際にこの質問と答えを持ち込むのです。
1.1日に何回、あなたは汗について考えたり心配したりしますか?
2.1日に何回、あなたは服を着替えたり、入浴しますか?
3.あなたは汗を処理するための道具を持ち運びますか?
(例えばパッド、余分な服、ナプキン、パウダー、制汗剤、タオルなど)
4.あなたはどれくらいの頻度で新しい衣類と靴を購入しなければなりませんか?また、あなたはこうした買い物を他の人より多くすることに気づいていますか?
5.1日につき何分または何時間、汗に対処していますか?
6.発汗を抑制するための典型的な解決法(制汗剤、パウダーまたはデオドラント)を試しましたか?もし試したらならば、どれくらいの種類を試しましたか?
7.今までに汗が原因で、読み物または書き物、アートワークや文書業務、楽器、電気・金属製品を使用する業務において損害を与えたことがありますか?
8.過度の発汗はあなたの仕事の能率や職業選択に影響を及ぼしますか?
9.過度の発汗または発汗を抑制するための試みが原因で、肌荒れや感染症になったことがありますか?
10.人前での発汗は、あなたにとって苦痛ですか?
11.他人と何かしらコミュニケーションをとるような状況にいるとき、またはそういう状況を想像したとき、発汗したことがありますか?
12.過度の発汗が原因で、今までに友人か仕事を失ったことがありますか?
多汗症があなたの人生の質に大きな影響を与えることを文書にして証明することは大事です。しかし一方で、多汗症には原発性多汗症と続発性多汗症があることを理解することも大事です。そしてあなたが取るべき次の行動は、安心して日々を送れるように、この2つの違いについて学ぶことです。