実は使い道の多い精製水、ニキビ対策の化粧水としても活用できる

精製水

精製水は水を特殊なフィルターやイオン交換樹脂でろ過し、不純物を取り除いた純度の高い水のことを指して言います。精製水は既に殺菌されており、実験・研究や医療用器具を洗う用途で使われます。

精製水のニキビへの効能

この精製水がニキビに良いとして最近注目を集めています。普通に生活しているだけでも自然と肌は汚れていきますが、精製水を使用すれば、この汚れをキレイに洗い流すことができます。アトピーなどのアレルギー体質の人の中には、塩素が含まれている水道水で顔や体を洗うと荒れてしまう人があります。しかし精製水にはこういった刺激物質が含まれていないためアレルギー反応が起こることもなく、安心して使用できると言えます。

家庭で精製水から化粧水を自作するための準備と方法

精製水は薬局やスーパーで安く入手できます。また化粧水によく含まれているグリセリンも薬局で手に入るので、一緒に購入すると良いでしょう。グリセリンは植物から抽出される物質で、特に保湿効果を発揮します。グリセリンが肌に合わないという方は除いて、肌の潤いを保ちたい方は、グリセリンを化粧水に混ぜることをお勧めします。

初めて精製水から化粧水を作る時は、グリセリン濃度を3%くらいに抑えた方が無難です。生まれつき乾燥肌の人や、冬の乾燥する時期にはより多くのグリセリンを混ぜても問題ありませんが、最初は少なめにしておくと入れ過ぎによるトラブルを回避できます。

またお好みで、エッセンシャルオイルを数滴ほど垂らすのも良いアイデアです。こうすることで化粧水にアロマの香りがつき、リラックス効果も同時に得ることができるようになります。

精製水を材料にした化粧水を使う時の注意点

精製水とグリセリンからなる化粧水を作るのは簡単ですが、いくつか注意点があります。

一つ目は、殺菌成分である塩素が除去してあるため精製水は雑菌が繁殖しやすく、あまり日持ちしないという点が挙げられます。防腐剤などの添加物なしで、天然の原料のみを使用した精製水から作られる化粧水はとても魅力的ですが、なるべく早く使い切ることが大切になります。できれば1週間以内に消費することが望ましいと言えるでしょう。

もう一つの注意点は、グリセリンの配合量に気を使う必要があるという点にあります。グリセリンの吸水力は非常に強力であるため、化粧水を自作するときには少量に留めることが重要なポイントになります。出来上がった化粧水を肌につけてみて、もしも乾燥してしまうように感じるのであれば、それはグリセリンの分量が多すぎる証拠です。そういった場合には、精製水の量を増やしてグリセリンの濃度を下げるよう工夫しましょう。