ニキビやニキビ跡にはツボ押しやマッサージが効果的

ツボ押し

繰り返すニキビを不思議に思う人もいるかもしれません。皮膚に現れるニキビは、身体の中で起きている異常サインと読み取ることができます。伝統的な東洋医学には、顔のコンディションから体の不調を判断し、ツボ押しやマッサージ、鍼灸などの施術をしてきた長い歴史があります。ツボや鍼の効果に関しては賛否両論ですが、手軽に実践できるので、ニキビ対策の一つとして検討してみると良いでしょう。

ニキビに効くとされる顔のツボ

ツボ押しや指圧マッサージは、主に内臓機能のバランスを整えるために行われます。

顔のツボとしては、まず口のすぐ下の凹んだ部分にある「承しょう」を抑えておきましょう。ここを押すとホルモンバランスが正常になり血行を促進することができます。押す時は、指の腹でグッと押した状態を数十秒維持し、離すようにします。

もう一つ知っておきたいツボは「四白」です。四白は黒目から真っ直ぐ下に降ろした直線上にあり、頬骨の1cmほど下に位置しています。押す時は、小さな円を描くように指の腹を回転させると効果的です。

肌をキレイにする手足のツボ

ニキビに効くとされるツボは手足にもあります。

手のツボは「合谷」が有名です。この合谷は、親指の骨の付け根と人差し指の付け根の中間に位置している手の甲にあるツボで、少しくぼんだ形状をしています。合谷は大腸の働きと関係しているとされています。押すと少し痛みを感じるのが特徴です。ツボ押しは、軽い痛みを感じる程度に押し、数十秒経ったら離すようにします。

足裏のツボとして知っておきたいのが「土踏まず」の部分です。土踏まずは足の内側のアーチ上にあり、扁平になっている部分です。土踏まずは胃や腸の働きが正常化すると言われており、3秒ほど指で押して離してやるだけで十分です。指で押すことのできる範囲は限られているので、全体的に複数回押してやり、まんべんなく圧がかかるようにしてやるのがポイントです。

マッサージがニキビに対して有効とされている理由

インドの伝統医学であるアーユルベーダにおいて、エッセンシャルオイルを用いたマッサージは、血行を促進しニキビの治癒を早めるとされています。また中医学でも、マッサージ(あん摩)によって体を流れるエネルギーである「気」の流れが整えられ、ニキビの治りも良くなるとされています。

マッサージを行う場合は、リンパや血行を促進することを目的に行うことをオススメします。ニキビだけでなく顔全体の血色が良くなるからです。ただニキビに触って刺激を与えてしまうと悪化する恐れがあるため、慎重に行う必要があると言えるでしょう。