日常生活で何かと邪魔になる手汗。手を握れば汗がこもり、マウスはびっしょり、紙は汗染みができる。握手をするなんて日には目も当てられない。
こんな手汗を何とかできないかな~って思いますよね?
幸いなことに今や21世紀。手汗治療の研究も進み、一般人でも簡単に手汗を出ないようにする方法が用意されています。最も代表的なものから並べると、以下の5つがあります。
- 制汗剤
- 薬
- ボトックス
- イオン導入
- ETS手術
誰もがしっている制汗剤の他にも、皮膚科での治療法もあります。簡単に説明していきましょう。
手汗を出ないようにするには制汗剤が効果的
最もメジャーなのが制汗剤です。制汗剤を使用すると、汗腺(汗が出る部分)に制汗剤の成分が溶け込みフタをします。汗腺はフタをされると、「汗を出さなくていいのか!」と誤解をし、汗が出るのを止めてしまいます。制汗剤すげーー!
ただし、制汗剤を使用する場合は手汗用とわき汗用で使い分ける必要があります。なぜなら、わき汗と手汗はその汗腺の種類が異なるからです。欧米では多汗症治療の医薬品として様々な種類の制汗剤が店頭で買えますが、日本では大抵わき汗用です。日本ではまだ手汗に対する認知度が低いのでしょうね。
ともかく、手汗用の制汗剤は皮膚科で処方してもらうか、通販で購入するかの2択です。通販で購入するなら手汗対策用ジェルクリーム『フレナーラ』を試してください。ドラッグストアなどで店頭販売されている「わきに使用することを目的とした制汗剤」と異なり、手汗のために開発された制汗剤です。
重度な手汗の場合は皮膚科で治療が必要
制汗剤は安価で、スピーディーに、どこでも使用できるので大変便利です。しかし、制汗剤で効果を得られない人がいます。その場合は皮膚科での治療を試みましょう。
皮膚科での治療は抗コリン薬に代表される経口薬のほか、微弱な電流を流すイオン導入、ボトックス注射などが代表的です。ただし、薬の場合は全身の発汗が止まるため、汗が本来の役目を果たせず、体が過熱してしまう危険性もあります。イオン導入やボトックス注射はこれといって重大な副作用はありませんが、定期的に使用する手間と時間がかかります。詳しくは手汗の治療法まとめを読むと良いでしょう。
最終的に、いかなる手汗治療を施しても改善しない場合はETS手術があります。ただし、これは手以外の広い範囲で多量の発汗が起こる可能性(リスク)があります。このETS手術を行うことを考えたら、まずは経験豊富な皮膚科医を探すことが重要です。