理想の肌をゲット!ファンデーションの付け方

ファンデーションの付け方

時間をかけて塗ることが、必ずしもメイクの仕上がりをアップさせるとは限りません。肝心なのはファンデーションの付け方です。塗り方ひとつで厚化粧や化粧崩れを防ぎ、肌を美しく見せることができます。基本をマスターして、素肌よりもキレイな理想肌を演出しましょう。

いきなりファンデーションはNG

付け方を説明する前に、化粧下地の話を少ししたいと思います。ベタつきやムラになることから省略されがちな下地ですが、じつはメイクをする上で重要度の高いアイテムです。肌へのフィット感を高めたり、皮脂を吸着して崩れにくくするなど、メイクを長持ちさせるためには必要不可欠です。またファンデーションの毛穴詰まりを防ぐので、肌を保護する役割もあります。

メーカーによって量は異なりますが、少なすぎるとムラに、多すぎると崩れます。適当な量をなんとなく塗ってしまっては下地の効果は発揮されません。説明文をよく読み、適量を手順通りにつけましょう。一つひとつの工程を丁寧にすれば、メイクの仕上がりに歴然の差が生まれます。

パウダーファンデの基本の付け方

固形タイプや粉状のルースタイプをつけるときは「スポンジ」か「ブラシ」を使います。道具によって仕上がりが異なるので、お好みで選びましょう。

「スポンジ」でしっかりカバー

しっかり肌をカバーしたいときはスポンジを使います。スポンジが薄いと塗りにくいので、2~3cmほど厚みのあるものが便利です。

塗り方を説明する際に「すべらせるように塗る」という表現がよく使われますが、これは力が入り過ぎて肌を擦る恐れがあります。慣れないうちは、スタンプのようにポンポンすると薄くキレイにつけられます。

  1. 表面をスポンジで軽く撫でるようにしてファンデーションをとります。1回の量はパフ全体の1/3程度を目安にします。一度につけ過ぎないように、足りなくなったらその都度足しましょう。
  2. 両頬・おでこ・鼻・アゴの5か所を、面積の広い順に塗っていきます。顔の中心から外側に向かって、放射状の伸ばすイメージです。
  3. 小鼻などの細かいところはスポンジを折り畳んだり、角を利用して軽く押さえるようにして密着させます。毛穴が気になるときは、優しく円を描くように馴染ませてください。
  4. 目や口のまわりはよく動く部分なので、ヨレやすい場所でもあります。スポンジに残ったファンデーションで、なるべく薄くつけることを心がけましょう。
  5. フェイスラインから首筋に向かって境界線をぼかします。最後にキレイなスポンジで顔全体を軽く押さえておくと、フィット感がアップします。

「ブラシ」でナチュラル

ブラシは薄く均一につけることができ、フワっとナチュラルに仕上がります。テクニックも必要ないので「スポンジでうまく塗れない!」という人にもオススメです。

人工毛や天然毛などがありますが、肌あたりが柔らかくチクチクしないものであれば種類は問いません。ただし粉飛びしやすいので、スポンジを使用したときよりもファンデーションの減りが早くなります。

  1. ファンデーションをブラシで3回ほどクルクルなぞれば、それが1回につける適量です。ブラシ全体に含ませたら、ティッシュの上で軽くトントンして余分な粉を落とします。
  2. 順番はスポンジと同じく、広いところから塗っていきます。内側から外側に向かって、らせんを描くように馴染ませましょう。
  3. 目のまわりや鼻はブラシに残ったファンデーションを使います。目のまわりは左右に、鼻筋は上下に細かく動かしてください。
  4. 小鼻はブラシの先をあて、小さく回転させながら毛穴に埋め込むようにします。
  5. 仕上げにフェイスラインを馴染ませましょう。

首との境目や生え際などはクルクル動かすと自然な仕上がりになります。

リキッドファンデの基本の付け方

リキッドタイプは「スポンジ」「ブラシ」の他に、「手」や「シリコンパフ」で塗る方法があります。プロセスはだいたいどれも同じですので基本の塗り方をご説明した後、それぞれの質感や出来栄えの違いを見ていきたいと思います。

  1. パール1個分ほどのファンデーションを手の甲に出します。直接肌にのせず、一度ここで馴染まておきましょう。スポンジで混ぜても構いませんが、指の方が体温が加わって肌にのせやすくなります。
  2. 両頬・おでこ・鼻・アゴのパーツごとに、中心から外側に向かってトントンと定着させていきます。「肌に伸ばす」というよりも「毛穴に叩きこむ」イメージが正解です。
  3. 口や目のまわりは非常に崩れやすい場所です。追加せず、残ったファンデーションをぼかすようにしてください。
  4. フェイスラインを外側に向かって馴染ませます。
  5. スポンジでパッティングして、ファンデーションを肌にならします。ティッシュを顔にあてて軽く押さえる方法でも充分です。
  6. 仕上げにフェイスパウダーを軽くはたいておけば、テカリや化粧崩れ防止になります。粉は手の甲で馴染ませてから全体に軽くつけましょう。乾燥肌の人は省いても問題ありません。

「スポンジ」でセミマット

スポンジを使用すると、ムラのないふんわりした仕上がりになります。余分なファンデーションを吸収するため、ベタつきにくいのが特徴です。

デメリット面はスポンジを洗う手間と、ファンデーションの消費量が多いことです。とくに水分の多いファンデーションは思いのほか吸収されてしまいます。

「ブラシ」でツヤ肌

ブラシの毛が細かい凹凸にも入り込み、シアーな仕上がりでツヤが出ます。肌への負担も少なくスピーディーに塗れますが、こまめにお手入れしなければなりません。ブラシは毛の量が多く、毛足が短く、先端がまっすぐカットされているものを選びましょう。

ファンデーションにブラシをクルクル馴染ませたら、毛先を肌にピタリとあてて優しく伸ばしていきます。小鼻などの細かい部分は軽くたたくようにします。

「手」を使ってカバー力UP

カバー力と密着度が高く、アイテムもいらない手軽さがポイントです。ファンデーションの減りも最小限で済みます。

おでこや頬などの広いところは指3本(人差し指・中指・薬指)を使って伸ばします。目元や口元、カバーしたいところは、指1本で押さえるように馴染ませてください。これを丁寧にすることでムラや化粧崩れを防げます。

話題のアイテム「シリコンパフ」

海外でブームに火がつき、日本でも注目を集めているのがシリコン製のパフです。洗いやすく乾きやすい、しかも少量のファンデーションで塗れるところが人気の理由となっています。

ただしスポンジと同じ要領で付けると厚塗りになるため、最初は量を加減しながら塗りましょう。慣れれば便利なアイテムですが、細かい箇所にはコツが必要です。

肌本来の魅力を引きたてるもの

ファンデーションは最初につけたところが厚塗りになります。手早く丁寧に伸ばすこと、そして薄く重ねることを意識するようにしましょう。

また肌トラブルをカバーしたいとき、ファンデーションだけで隠そうとするのはNGです。カラー付き下地で肌の色ムラをコントロールしたり、コンシーラーを使うと自然に仕上がります。

ある程度メイクに慣れてきたら、自分の肌のクセが把握できるようになります。乾燥しやすいところ、脂っぽいところなど、パーツによってアイテムを使い分けるのもオススメです。

ファンデーションとは、素肌の美しさを引き出すためのアイテムです。まずは欠点を完璧に消そうとするのではなく、目立たなくすることを目標にしてください。このポイントさえ押さえておけば、パウダーでもリキッドでも失敗しにくくなります。

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