生理とニキビの関係

生理

生理前になるとニキビができやすくなることはありませんか?

それは気のせいではありません。実は女性の生理とニキビにははっきりとした因果関係があるのです。このことに関して興味深い記事がありました。

女性の生理とニキビの因果関係
ニキビができはじめるのはちょうど思春期の頃からです。この時、身体の中では子どもから大人になるためのたくさんの変化が起こっています。その代表ともいえるのが生理です。

この頃の女性の身体の中では、生理が始まるための準備として卵巣や子宮などの女性器を成長させるために、色々なホルモンの分泌が始まります。ある程度ホルモンが分泌されるようになると生理が始まりますが、生理周期にはバラつきがあります。生理が始まってから数年はまだホルモン分泌が安定していないためですが、実は10代のニキビには、このいろいろなホルモンの働きが関係しているのです。

思春期ニキビと関連のあるホルモンは「アンドロゲン」とよばれるホルモンです。思春期を迎えて、ある程度身体が成長すると、男性は精巣から、女性は卵巣からアンドロゲンが分泌されます。女性の場合、アンドロゲンは卵胞の卵胞上皮細胞で女性ホルモンの1つである卵胞ホルモン(エストロゲン)に変換されます。

アンドロゲンには、体毛を増やす、筋肉を増やす、性欲を亢進させる、などの働きがありますが、皮脂の分泌を促すという働きもあります。そのため、アンドロゲンの分泌がさかんになる思春期には、皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まり、ニキビが出来やすくなるのです。一方、エストロゲンは皮脂の分泌をおさえて肌のきめを整える働きがありますが、もう1つの女性ホルモン、黄体ホルモン(プロゲステロン)は、アンドロゲンと同様に皮脂の分泌を促す働きがあります。

一般に女性は、性成熟期(20歳前後から45歳前後まで)にはニキビができにくいのですが、生理前になるとお肌が荒れたり、大人ニキビができることもあります。これは、エストロゲンの働きをプロゲステロンの働きが上回るためと考えられます。

思春期には、アンドロゲン、エストロゲン、プロゲステロンの3つのホルモンのバランスがまだ整っておらず、皮脂の分泌が増えてしまいます。さらに皮脂の分泌に身体(特に皮膚や毛穴)の成長が追い付かず、毛穴からの皮脂の排出が上手くいきません。これらの原因によって、10代のお肌にはニキビが出来やすいのです。

参照元http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141008-00010000-mocosuku-hlth

10代だけではありません。大人の女性でもこのようなホルモンバランスの乱れが原因でニキビはできやすくなります。自分の体の状態をよく把握して、生理前は特に気をつけることを心がけることが大事ですね。

その他ニキビの原因についてはこちらをご覧ください。