妊娠は大変おめでたいことです。
しかし新たな生命を宿す過程で、女性の体は大きく変化します。その変化の中でも 悩ましいのが「ニキビ」 です。これは 妊娠する女性の多くの人が悩んでいます。
特に妊娠初期は肌荒れやニキビができやすくなります。妊娠中に出来るニキビは頬やあご、鼻や口周りにできやすいと言われています。また人によっては背中にできることもあります。出産後はほとんどの人が元通りにになりますが、 妊娠中にできたニキビが跡になってしまう 人もいます。
そこで今回は「妊娠中にできるニキビの治し方」をご紹介します。
妊娠中にできるニキビの原因
妊娠中にできるニキビの最も大きな原因は「プロゲステロン」という女性ホルモンです。
「プロゲステロン」は妊娠初期から分泌が活発になり、出産までの間、妊娠を維持させる役目を果たします。つまり、どんな女性でも、妊娠中は「プロゲステロン」は分泌されます。
一方で 「プロゲステロン」は皮脂の分泌も活発にさせてしまう のです。そのため毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、アクネ菌が増殖しやすい環境ができてしまいます。そしてアクネ菌が炎症を引き起こし、ニキビができます。
妊娠中にできるニキビの治し方
妊娠中はできるだけ胎児に影響ができないように、以下の5ポイントを意識しましょう。
- 内服薬や塗り薬は使用しない
- 食事はビタミンが豊富な野菜を多めにとる
- 適切な睡眠
- 適度にストレスを発散させる
- 丁寧な洗顔と保湿ケア
1.内服薬や塗り薬は使用しない
薬は胎児に少なからず影響を与える可能性がありますので、妊娠中は使用を避けるようにしましょう。どうしても、という場合は担当の医師に相談しましょう。
2.食事はビタミンが豊富な野菜を多めにとる
「プロゲステロン」の影響で皮脂の分泌が盛んになるのは仕方がないことですので、食事は脂質が多いものを避け、野菜を多めにとるようにすることが大事です。
野菜に含まれるビタミンは肌の調子を整えるだけでなく、肌の再生(ターンオーバー)機能を正してくれます。これによりニキビ予防だけでなく、ニキビが跡になりにくくなります。
3.適切な睡眠
上述した「肌の再生(ターンオーバー)」と深いかかわりがあるのが「睡眠」です。
一度は聞いたことがあると思いますが、「お肌のゴールデンタイム」というのがあります。人の肌の再生は夜10時から深夜2時に最も活発化し、この時間帯を含む8時間ほどの睡眠が最も効果的なのです。
仕事や家事などで忙しいとは思いますが、できるだけ「お肌のゴールデンタイム」に睡眠をとることを心がけましょう。
4.適度にストレスを発散させる
人はストレスを感じると無意識に緊張状態になります。この時、抗ストレス作用のあるホルモンが分泌されますが、 一方で肌の健康に必要なホルモンの分泌が抑えられてしまいます 。
また母体とつながっている 胎児にもこうしたストレスの影響は伝わってしまいます 。だからストレスはでいるだけため込まないよう適度に発散させましょう。好きな音楽を聴いたり、読書をしたり、おしゃべりしたり、人それぞれリラックスできることを大事にしましょう。
5.丁寧な洗顔と保湿ケア
皮脂の分泌が盛んになるならば、できるだけ毛穴に詰まらないよう日々のニキビケアをすることも大事です。それが丁寧な洗顔と保湿ケアです。
- 洗顔料をよく泡立てる
- 額から鼻先(Tゾーン)を中心に洗う
- ぬるま湯でしっかりと洗い流す
- 清潔なタオルでふく
洗顔後はしっかりと保湿しましょう。保湿をしないと肌が乾燥してしまい、肌荒れの原因になるだけでなく、肌の再生(ターンオーバー)機能も低下してしまいます。洗顔料や保湿クリーム・ジェルは手元にあるものでも構いませんが、「ニキビケアにおすすめの化粧水」の記事で色々と紹介していますので参考にしてください。
妊娠中は何かと大変ですが、できる範囲で頑張りましょう(*^^)v