ニキビを冷やすと炎症の赤みが消える?それとも悪化する?

冷やす

ニキビが赤く腫れているのを見つけると、ケガをして腫れた場合の応急処置と同じように考えて、アイスノンなどの保冷剤や氷を使って直接ニキビを冷やそうとする人がいます。ニキビを冷やすと炎症がひいて良いという人もいますし、逆にニキビの治りが遅くなるのでやめるべきという人までいます。それでは一体、どちらの言い分が正しいのでしょうか。

炎症や痛みに対しては冷やすのが効果的

打撲や捻挫してしまった時に行われる処置はRICEと呼ばれ、安静・冷却・圧迫・挙上の四要素が大切とされています。ニキビも皮膚に炎症が起きている状態なので、安静や冷却は大事です。ニキビができたばかりの時期に氷をタオルに巻いて冷やせば、痛みや腫れがひいていくはずです。これは、冷やすことによって痛みを感じる感覚が麻痺し、血管が収縮するからです。ただ、人によっては冷やすと余計に痛みを感じるという人もいますので、痛みが激しくなるように感じたら冷やすのを中止した方が良いでしょう。

ニキビを長時間冷やしてしまうと逆効果

冷やす方法は、ニキビの炎症を一時的に抑えるのに有効です。しかし長時間冷やしてしまうと、ニキビ周辺の血行が悪くなり新陳代謝も低下してしまいます。当然、ニキビの治りも遅くなってしまいますので、腫れがひいた時点で冷やすのをやめましょう。長くても数十分程度にとどめておくのが無難と言えます。

美肌を作るのにベストな方法は「温冷水シャワー」

皮膚を冷やすと血管が収縮して血行が悪くなり、逆に温めると血管が拡張して血行が良くなるという性質があることがわかっています。この血管の性質をニキビに応用すると、美しい肌を保つことができます。その方法は温冷水シャワーです。

温冷水シャワーは水を直接肌に当てて行います。熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に1分ずつ身体にかけることで、血管の拡張・収縮が繰り返され、血行がスムーズになるのです。全部で10分ほど行うのが理想的ですが、最初は5分程度でも十分です。やってみれば顔の血色が良くなり、赤みがさしてくるのがすぐにわかるでしょう。

初めのうちは熱いシャワーを40度くらい、冷たいシャワーを20度くらいに設定するところから始めることをオススメします。慣れてきたら熱いシャワーを42,43度近くまで上げ、冷たいシャワーは5度以下にまで下げると、より一層効果が期待できます。