ビタミンが不足してしまうと肌荒れしたり口内炎ができることは、よく知られています。ではニキビもビタミン不足が原因で発生してしまうのでしょうか。ビタミンとニキビとは直接的な関係こそありませんが、ビタミンを十分に取ることでニキビの治りが早くなるとされています。ニキビに効果がある商品としては塗り薬が代表的ですが、最近ではニキビ用のサプリメントも次々と販売されています。
ニキビに効くサプリメントの種類とは
ニキビに効果的と言われているのは、主にビタミン剤です。特にビタミンB2やビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEがメインとなっています。
それぞれ個別に見ていくと、まずビタミンB2は脂質の代謝に関わっているため、摂り過ぎた脂質を適度に分解・排出するのを助ける役割を果たしてくれることがわかります。よってオイリー肌で皮脂が過剰に分泌される体質の人は、ビタミンB2が有効ということになります。口内炎にも効果があるので、口の中が荒れやすい方もビタミンB2が適しています。
次にビタミンB6ですが、これには肌の新陳代謝を促進する働きがあります。ニキビで炎症を起こした肌を再生させるには、欠かせない成分と言って良いでしょう。ビタミンB6には免疫機能をアップさせる働きもあるため、十分に摂れば風邪もひきにくくなります。
最後にビタミンCとビタミンEですが、これらのビタミンはどちらも抗酸化作用を持つ成分となります。体内で発生した活性酸素はDNAを傷つけてしまいますが、この活性酸素を除去してくれるのが抗酸化物質です。ビタミンCやビタミンEは多く摂るに越したことはありませんが、ビタミンCは水溶性、ビタミンEは脂溶性であるため、摂取方法には注意する必要があります。ビタミンCを摂る場合は水分と一緒に、ビタミンEを摂る場合はオイルを使った料理と一緒に摂るなどの工夫をすることがポイントです。
サプリメントは栄養補助剤として摂取するのがベスト
サプリメントから栄養が摂取できるといった理由から、食事を疎かにしてサプリメントに頼ってしまう人もいますが、これは非常に危険です。サプリメントなどの錠剤は、様々な食物からビタミンだけを抽出・分離して作られているため、天然には存在しない物質に変化してしまっています。短期的にはサプリメントに頼っても体の問題は起きにくいと言えますが、長期的に見ると健康には良くないでしょう。なるべく栄養素は食事から摂るようにして、足りない分をサプリメントで補うようにすることをお勧めします。
サプリメントの効果が肌に現れるまでの期間の目安
ニキビができてから慌ててサプリメントを飲んでも、すぐに効果を期待することはできません。ニキビが完治するには、肌のターンオーバーが行われなければならないからです。肌のターンオーバーには、約4週間かかると言われています。年齢や体調にもよりますが、約1ヶ月を目安にサプリメントを飲み続け、様子を見てみると良いでしょう。