ニキビが顔にできてしまった時に不安になるのが、 化粧をしても良いのか という点でしょう。すっぴんで外を歩くのは嫌だという女性も多いはずです。化粧と言っても種類は非常に多いため一概に良い悪いは言えませんが、結論としては化粧を辞める必要はありません。確かに刺激性のある成分を含んだ化粧品を使えば、ニキビの炎症が悪化する恐れはあります。しかし注意して化粧を行えば、逆にニキビを抑えることもできるのです。
たとえば「ノンコメドジェニック」というタイプの化粧品があります。これはニキビの原因となるアクネ菌が増殖しないように油の配合を調整した、特別な化粧品のことを指します。人を対象にした臨床試験をクリアしている製品なので、安心して使うことができます。
化粧品の成分で肌荒れを起こしやすい敏感肌の方は、皮膚科クリニックでパッチテストを受けるのが一番です。これは様々な成分がついたパッチを肌に貼り付け、一定時間を置いてから反応を見る試験です。クリニックに行く余裕や時間がない人は、これから使う化粧品を二の腕の内側に塗って1~2日間待って赤みや痒みといった反応が出るかを確認することをオススメします。ある成分に対してアレルギーを持っている人も、このパッチテストを行えばあらかじめ肌に合わない成分を知ることができます。
また、最近のコスメには紫外線をカットする成分が含まれていることが多いため、すっぴんよりもメイクをした方が肌を保護することができるようになっています。紫外線は肌の角質を硬く厚くしてしまい、ニキビができやすくなるため、避けるに越したことはありません。
肌に負担をかけない方法でニキビをメイクで隠す
顔に赤みがかったニキビができてしまうと気になってしまい、外出が億劫になってくるものです。人目が気になっているのに無理して外出しても、気分が塞ぎこんでしまうことがよくあります。ニキビが目立つとついつい意識してしまい、次第にストレスがたまっていきます。しかし上手くメイクを行えば、ニキビを隠すこともできるのです。ニキビを隠すにはいくつかのコツがありますので、順次ご紹介していきます。
まずメイクをする前に大事なのは、肌の保湿です。保湿ケアをしっかり行えば、肌のシワやたるみを消すことができるようになります。またニキビ用クリームを下地に使う人もいます。クリームを下地に使う時は、薄付きを選ぶようにしましょう。脂性の肌質の人はベビーパウダーで皮脂の分泌を抑えることができますが、タルクの入っているベビーパウダーが問題になったこともあり、商品を選ぶ際には、製造元に注意を払う必要があります。
ファンデーションを塗る際は、天然素材を原料としたミネラルファンデーションを使うようにすると肌の負担が少なくなります。クレンジングの必要がないタイプのミネラルファンデーションなら、添加物が少なくメイク落としも楽になります。ファンデーションを肌に塗る時は、スポンジよりもブラシを使用するようにします。ブラシを立てずに寝かせ、軽くタッチするように顔へ塗り広げていきます。
ニキビ隠しにコンシーラーを多用する人も多くいますが、コンシーラーは油分が多いため、ニキビの悪化する原因になりえます。よって、あまり推奨できません。どうしても使いたい場合は、ビタミンC誘導体が配合されているコンシーラーをオススメします。コンシーラーはできるだけ暗い色を用いるようにして、ニキビの周辺部まで伸ばすようにすると良いでしょう。
メイク時のカラー選びはとても重要
メイクの色使いのコツは、補色を活用することです。補色はある色を打ち消す反対の色のことを指し、ニキビに見られる赤の補色は緑になります。よって、コントロールカラーは緑を選び、赤くなったニキビの上に薄く伸ばせば、ニキビを目立たなくすることができるのです。頬にできてしまったニキビも、チークを少し厚めに塗ることで隠すことができます。
メイク時のもう一つのポイントは、顔の中央にある目元、鼻、唇に意識を向けさせるようにポイントメイクすることです。厚塗りは皮膚の通気性が悪くなったり、メイクで顔が汗や皮脂で汚くなるため避けた方が良いですが、ワンポイントで顔の中心部のパーツを目立たせることは、ニキビ隠しに効果的です。