手汗を自力で治す2つの方法

努力

手汗で何がつらいかと言ったら、それは普通の人には全く理解されないことです。

ゲームをしていたり、勉強していたり、手に何か物を握っていると、水に浸したかのように汗がべったりとついています。また、何もしていなくても手に汗をかくので、握手をしたり、ちょっと手が触れただけで、明らかに大量の汗をかいていることがばれてしまいます。

こういう時、手汗とは無縁の人の反応は全くひどいものです。

もしあながた、日常的にひどい手汗に悩まされているのならば、それは手掌多汗症という病気です。病気は治療が必要です。そこで今回は、手汗を自力で治す2つの方法をご紹介します。

内服薬(抗コリン薬)を使用する

手掌多汗症は「抗コリン薬」という内服薬(飲み薬)で治すことができます。少なくとも一度は医師による診断を受けて処方箋を出してもらう必要がありますが、薬さえ手に入れば後は自力で手汗を治すことができます。

抗コリン薬は、汗を出すために体内を流れる「信号」を止める効果があります。その結果として、本来ならば汗が出る状況でも、汗をかかなくなります。

しかし、この抗コリン薬には注意点が一つあります。それは、「汗をかく必要がある時も、汗がでない」ことです。例えば、単純に気温が暑かったり、運動して体温が上昇していたりする時です。この時の汗は体を冷却するための正常な効果を持ちます。抗コリン薬はこの汗も止めてしまいます。そのため、体は過熱しすぎて異常をきたす可能性がでてきます。特にスポーツをする人ならば、抗コリン薬のような薬物による治療はするべきではありません。

制汗剤を使用する

手掌多汗症は「制汗剤」で治すことができます。特に制汗剤は多汗症治療のための治療法として最初に行われるべき方法です。その理由は2つあります。第一に制汗剤は副作用がないうえに、どんな場所にも使用できるからです。第二に、ドラッグストアや通販などで簡単に入手できるからです(医師に処方してもらえる効果が強い制汗剤もあります)。

制汗剤を皮膚に使用すると、制汗剤の粒子が汗とくっついて溶けます。溶けた制汗剤の粒子は毛穴を塞ぎます。毛穴が「塞がれた」と感じると、私たちの体は発汗作用を止めます。この効果は大体、24時間持続しますが、時間とともに流されます。

もしあながた手汗に最も効果のある制汗剤を探しているのならば、まずは手汗対策用ジェルクリーム『フレナーラ』を試してください。『フレナーラ』は手汗用に開発された制汗剤です。主に「わき」に使用することを前提とした店頭で販売されている一般的な制汗剤と異なり、「手」に使用することを目的として製造されています。

なぜ「わき」に使用することを目的とした制汗剤ではダメなのか?それは 「わき」と「手」にある汗腺(汗を出す器官)が異なる からです。「わき」にある汗腺は「アポクリン汗腺」であり、臭いの原因となる汗を出します。「手」にある汗腺は「エクリン汗腺」で、体を冷却するための汗を出します。汗腺の種類が異なるので、主に「わき」に使用することを目的とした店頭で販売される制汗剤は手汗には不向きなのです。