女性の手汗対策と治療法

悩む女性
ペンを持つ手が汗まみれで、紙には汗染みができている。自分だけが見るものならばともかく、業務文書だったり、誰かに手渡す紙だったりしたら最悪です。

楽器を弾いたり、人前で話をしたりした後は、ひどい手汗。そんな時に握手を求められたら大変です。急いでスカート(ズボン)の裾で手を拭かなければなりません。おそらくそれでも手の湿気を拭い去ることはできないでしょう。なんとも気まずい雰囲気が漂うシーンが想像できます。

これが女性なら、なおさら印象は悪くなります。一般的に、女性は男性以上に「清潔」であると考えられているので、女性の手から汗がしたたるのは「意外」であり、それだけ周囲の「ショック」は大きいでしょう。

でも女性のあなたは、周囲の思惑とは関係なしに、大変悩んでいるはずです。どんなに活発な女性でも、ひどい手汗を目の前にしては、ネガディブになり、下を向いてしまいます。夜な夜な「なんで私が!」と叫ぶはずです。

ご安心ください。あなたを悩ますひどい手汗は、抑えることができます。

女性の手汗対策にお勧めなのは制汗剤

女性なら一度は制汗剤を使用したことがあるでしょう。例えばドラッグストアで販売しているわき汗用制汗剤『8×4(エイトフォー)』などは女性の間で人気があります。

一般的に、制汗剤に含まれる制汗成分が汗に触れると溶け、汗腺(汗を出す元)にフタをします。汗腺がフタをされると、汗を出さなくていいと勘違いをし、汗が止まります。涼しいと感じたり、いい匂いがしたりすることと、汗が止まるメカニズムは全く別物なのです。

ただし、手汗に『8×4(エイトフォー)』を使っても効果は保証されません。なぜなら、『8×4(エイトフォー)』はわき汗用だからです。人間の体の汗腺には2種類あります。「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」です。わき汗はアポクリン汗腺から作られ、細菌によって分解されるときに、「独特の臭い」が発生します。一方手汗はエクリン汗腺から作られ、本来の目的は体を冷却することで、臭いは関係ありません。

だから手汗を改善したいというならば、手汗専用制汗剤を使用することが最も重要です。ドラッグストアなどの店頭ではほとんど販売されていませんが、通販で購入できるペンを持つ手が汗まみれで、紙には汗染みができている。自分だけが見るものならばともかく、業務文書だったり、誰かに手渡す紙だったりしたら最悪です。

楽器を弾いたり、人前で話をしたりした後は、ひどい手汗。そんな時に握手を求められたら大変です。急いでスカート(ズボン)の裾で手を拭かなければなりません。おそらくそれでも手の湿気を拭い去ることはできないでしょう。なんとも気まずい雰囲気が漂うシーンが想像できます。を試してください。手汗の原因となる汗腺(エクリン汗腺)に作用するので、最も効果を期待できます。

ひどい手汗がおさまらない場合は皮膚科で治療

手汗治療の先進国アメリカでは、制汗剤の使用によって90%の人が改善したというデータがあります。しかし、残り10%の人は制汗剤で十分な効果が得られないということもわかっています。

手汗用制汗剤を使用しても、手汗が治らない場合は皮膚科での治療が必要です。皮膚科ではより強力な制汗剤を処方されることがありますが、一般的には発汗を止める薬イオン導入ボトックス注射などが行われます。

発汗を止める飲み薬は抗コリン薬といいます。多くの人は効果を得られますが、同時にリスクもあります。手だけの発汗を止めることができないので、体全体の発汗が止まります。そのため、運動した後やお風呂に入った後などで体をクールダウンするための汗も出なくなります。また、口の乾燥などの副作用もあります。

イオン導入やボトックス注射は副作用などはありませんが、手間と時間がかかります。ただイオン導入は医師の指導のもとに、自宅でもできるし、手だけでなく足などにも使えます。うまくやれば、わきにも使えることがありますが、詳しくは医師の指導を仰ぐと良いでしょう。

最終的に、どんな手汗治療をしても改善の見込みがない場合は、ETS手術と言う選択肢が残されています。しかし、かなり重大な副作用の危険性があります。手汗はなくなるかもしれないが、他の部位での発汗が頻発するという副作用です。かならず起きる副作用ではありませんが、一度行った手術は回復不能なので慎重に熟慮する必要があります。また手術を行う場合は、知識と経験豊富なベテラン医師を探すことが大事です。