長年ニキビに悩まされている人にとって、ニキビを治すことは非常に大きな問題です。もしかしたら、台所の食器棚に入っている「緑茶」がニキビの悩みから解放してくれるかもしれません。
数十年に及ぶ研究によって、「お茶」の中でも「緑茶」の健康効果が高いことがわかってきました。通称「トクホ」と呼ばれるマークが、健康効果が実証されているお茶につけられているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。このように昨今ではお茶に対する注目が集まっており、日本では空前のお茶ブームがやってきています。
お茶に含まれている抗酸化物質やインシュリン抵抗性の改善、ホルモンバランスの修復などがニキビに効果的とされているのです。
緑茶に入っている抗酸化物質のパワー
緑茶の成分の中でも特に効果が高いとされているのが、抗酸化物質です。緑茶にはポリフェノールの一種であるカテキンが含まれており、このカテキンが身体の酸化を防いでくれるのです。カテキンにも複数の種類がありますが、特に研究が進んでいるのがエピガロカテキンガレートと呼ばれる物質です。
このエピガロカテキンガレートは、何とビタミンCやビタミンEの数十倍もの抗酸化作用を発揮するとされています。また100mlの緑茶は、1kgの新鮮なフルート同じくらいの抗酸化作用があると発表している研究報告もあり、緑茶パワーの凄さがわかります。
これを聞いて、ビタミン入りの飲み物やフルーツジュースを取れば良いと思っていた人は、緑茶に切り替えようと思われるかもしれません。
大量の水を摂取する方法やフルーツジュース療法も話題
ニキビに効いたという意見のある飲み物は、緑茶だけではありません。水を1日に最低2リットル飲むと身体の細胞が洗浄されて肌の調子も良くなるといった声や、レモンジュースを飲んで肌にも塗っていたらニキビが完治したという話も聞きます。
こういった飲み物による治療法は、科学的な根拠に乏しいため判断の難しいところと言えます。水やフレッシュジュースとニキビの因果関係が明確ではないからです。試してみるのも一案ですが、緑茶の方がより有効である可能性が高いと考えられます。
カフェイン飲料やお酒はニキビにNG?
ニキビに良いのか悪いのかという議論が続いているのが「カフェイン摂取の是非」です。多くの人が毎日飲んでいるコーヒーや緑茶には、少なからずカフェインが含まれています。このカフェインには利尿作用があり、脱水症状を起こしやすくなります。身体の細胞は水がないと正常に活動ができないため、肌の代謝や修復も遅れてしまうことは想像に難くありません。
またお酒も同様に飲み過ぎると脱水症状が進行します。お酒には糖質が入っていることが多く、この糖質がニキビを悪化させる要因となっている可能性もあります。
しかしニキビに悪影響があるからといって、コーヒーやアルコールを我慢し過ぎると、かえってストレスがたまってしまいます。総合して考えると、コーヒーやお酒は一日1,2杯程度に抑えて摂取するのが賢いと言えるでしょう。