なぜ寒い季節になるとニキビが増えるのか、不思議に思う人がいるかもしれません。夏よりも冬の方が、ニキビができるという人も多くいます。
冬にニキビができやすい原因
冬にニキビができやすいのは乾燥が原因です。冬は他の季節と比べて湿度の低い時期です。また風が吹く日に外出すると、風が皮膚の表面にある水分を奪っていきます。肌が乾燥したまま放置すると、皮脂が大量に分泌されます。皮脂が増えればそれだけニキビができる可能性も高くなるのです。
乾燥以外にも、皮膚に常在している菌が乾燥に弱い性質を持っていることも関係しています。肌が乾燥すると、常在菌は乾燥から逃げるために、毛穴で繁殖するような環境を作り上げてしまうのです。ニキビの炎症の原因であるアクネ菌も例外ではありません。
また冬は水が冷たくなるため、夏に比べると洗顔をサボってしまう人が多くなります。外に出れば空気の塵やゴミなどの汚れが顔につくため、帰宅したらすぐに顔を洗うべきなのですが、冷んやりする水で顔を洗うのは億劫であるため、そのまま放置してしまう人が多くなります。こういったずぼらなスキンケアも、ニキビの一因となっています。
冬の乾燥と戦うために肌の保湿を念入りに行う
冬に肌が乾燥するのを避けるためにできることは、普通よりも強力な保湿成分の入った化粧品を活用することと、スキンケアの回数を増やすことです。オイリー肌の中には保湿ケアをしなくても良いと勘違いしている人もいますが、保湿はどんな肌でも重要ですので、覚えておくと良いでしょう。オイリー肌の人は、油分が少ないヒアルロン酸やビタミンB・ビタミンC入りの脂性肌におすすめの化粧水を選ぶことをオススメします。
また寝る前にお風呂に長く浸かる人もいますが、長風呂をすると後で肌が乾燥しやすくなってしまいます。長くても10分程度にとどめ、できるだけ熱いシャワーで代用するようにした方が安心です。
雪の多い地域では日焼け止めクリームが必須
日光に含まれる紫外線は特に夏場に多く降り注ぐことが知られていますが、実は冬であっても大量の紫外線を浴びてしまう場所があります。それは雪のある地域です。アスファルトでは紫外線の10%くらいしか反射しないのですが、雪上では紫外線の実に80%が反射します。雪を見てまぶしいと感じるのは、日光が雪の上で反射して目に飛び込んでくるからなのです。雪が多いのは東北地方や北海道ですが、山の上など標高の高い場所にも雪は降るので、スキー・スノーボードなどのウインタースポーツを行う人は、特に注意して日焼け止めクリームを塗るべきです。
亜麻仁油、えごま油、シソ油を毎日摂取する
亜麻仁油やえごま油、シソ油という油を聞いたことがない人も多いでしょう。これらの油にはオメガ3脂肪酸の一種であるαリノレン酸が豊富に含まれています。このオメガ3脂肪酸には肌の水分を保つ働きがあるため、進んで摂取すべきなのです。皮脂が多くて困っているのに油を摂取したら余計にニキビが悪化するのではないかと心配する人もいますが、そのようなことはないので安心して使うと良いでしょう。