クマやシミに加えて、アイメイクやドライアイによる色素沈着など、目元のくすみはエイジング世代だけの問題ではありません。そんな中、美白用アイクリームは幅広い年齢層からの人気を集めています。しかし「美白」といっても配合成分によってアプローチ方法はさまざまです。メラニンがつくられる過程や美白成分の特徴を把握し、効果的にケアできるアイクリームを選ぶことが大事です。
今回は主に「美白」を狙いとしたおすすめのアイクリームを紹介します。ただその前提として、そもそも美白とは何なのか、どのように肌が白くなるのか、日頃から気をつける美白ケアを紹介します。
美白の定義
「美白」は化粧品メーカーがつくった言葉 です。90年代に美白用化粧品が登場して以降、あっという間に世間に浸透しました。厚生労働省によると、美白の定義は「メラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを予防すること」となっています。薬機法の承認を受けた「医薬部外品」だけが美白効果を謳えるのです。定義を見ればわかる通り、美白の本来の意味は「シミやそばかすの予防」です。そのため美白用化粧品を使っても、元々の肌色より白くはなりません。あくまで今の肌色をキープすることが目的なのです。
4つの美白メカニズム
美白成分はメラニン色素への働きかけ方や効果により、大きく分けて4つに分類できます。
①情報伝達をカット
紫外線や炎症などの刺激を受けると、肌を守るために「エンドセリン」「プロスタグランジン」といった情報伝達物質を分泌してメラニンを生成します。その物質をブロックするのが「カミツレエキス(カモミラET)」や「トラネキサム酸」があります。とくに「トラネキサム酸」は肝斑(かんぱん)やそばかす、炎症後の色素沈着に用いられています。代謝を促進させる成分とも相性が良く、「レチノール」との併用もおすすめです。
②メラニン生成を抑制
情報伝達物質からの指令を受けると、酸化酵素「チロシナーゼ」が活性化して「チロシン」というアミノ酸を酸化させます。チロシンは「ドーパ」「ドーパキノン」と次々に変化し、最終的にメラニンとなるのです。「アルブチン」「エラグ酸」「コウジ酸」などは、チロシナーゼを抑制する働きをもちます。メラニンがつくられる前段階でアプローできるので、ニキビ痕の改善も期待できます。
③メラニンの受け渡しを防ぐ
生成されたメラニンは表皮に送り出され、ターンオーバーで排出しきれなかった分が沈着します。「ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)」には、メラニンが肌表面に移行するのを防ぐ働きがあります。シミの表面化を防ぐと同時に、血行促進作用による代謝アップや肌の弾力向上も狙えます。
④メラニンを還元する
真皮や表皮にメラニンが蓄積すると、定着してシミとなる恐れがあります。一度できてしまったシミを化粧品だけで消すのは容易ではありません。ただし「ハイドロキノン」「プラセンタ」などの還元作用をもつ成分で色を薄くすることができます。中でも「ビタミンC誘導体」は肌の奥に潜むシミ予備軍にも有効で、さまざまな角度から美白ケアができます。
美白ケアにおすすめのアイクリーム
前述した通りに、色を白くするのではなく、本来の肌の色を保つという意味で、美白ケアにおすすめのアイクリームを3つ厳選しました。色々な商品を精査し、美白有効成分が含まれるアイクリームです。
明色化粧品 薬用美白アイクリーム
安く済ませたいなら明色化粧品の「プラセホワイター 薬用美白アイクリーム」がおすすめです。薬用美白成分プラセンタがお肌の奥まで浸透し、メラニンの生成を抑えてシミやくすみのない透明感あふれる肌にしてくれます。
30gで1,100円(税抜)です。いわゆるプチプラアイクリームですね。ドラッグストアのほか、公式オンラインショップでも購入できます。
BelleEau Graciex+
しわも気になる人には「Graciex+(グラシュープラス)」がおすすめです。ヒアルロン酸、セラミド、プラセンタという肌に素晴らしい効果をもたらす3つの成分が含まれています。つまり美肌効果に加えて、プラセンタがメラニンの生成を妨げて美白効果を得ることができます。
初めてグラシュープラスを購入する人限定で、1,500円という破格の値段で購入することができます。2回目以降は通常価格に戻ります。
b.glen ホワイトケアセット
美白含めてトータルケアをしたいならビーグレンがおすすめです。美白成分ハイドロキノンを独自技術QuSomeで肌の深層まで送り届けます。後述しますが、美白ケアの前提として保湿ケアしていないと効果が半減します。そういう意味で、本格的に美白ケアするならビーグレンの「ホワイトケアセット」が一番良いでしょう。
洗顔料・ローション、美容液・ホワイトクリーム・モイスチャーリッチクリームの5点7日分を1,800円で体験できます。通常だとこの3倍ほどかかりますので、現品購入する際はそれなりの費用がかかります。
保湿と紫外線ケアで美白効果を高めよう
どれだけ優れた有効成分を取り入れたとしても、土壌が荒れていれば効果は半減します。肌の保水力を高めることは、美白成分の効果を高めることにもつながります。キメが整うとダメージも受けにくくなるため、保湿成分を組み合わせることで効率的に美白ケアできるのです。もちろんアイクリームにも配合されていますが、うるおいが足りない場合は他の化粧品で補うのも一つの手段です。
また徹底した紫外線対策も欠かせません。「予防に勝る治療なし」という言葉があるように、メラニンを今以上沈着させないことが第一です。充分な保湿と日焼け予防、そして美白成分のトリプルケアで、5年後も10年後もクリアな目元を目指しましょう。