10代の頃はろくにお手入れなんかしなくてもトラブル知らずだったのに、いつの間にかスキンケアが欠かせなくなった、なんて人も多いのではないでしょうか。もっと早いうちからお手入れしておけば…と後悔していませんか?
でも若いときからスキンケアすると肌が甘えてしまう、といった意見もよく聞きますよね。そこのところ実際どうなんでしょう?何歳から化粧水を使い始めるべきなのでしょう??
そこで今回は、スキンケアを開始するタイミングや目安について考えてみたいと思います!
肌は鍛える?甘やかす?
前述した 「肌を甘やかす」 という表現についてですが、贅沢な成分が配合された化粧水を日常的に使うと肌の機能が低下する、ということはありません。化粧水をはじめとするスキンケア用品の役割は、あくまで不足した成分を補うことです。なのでそういったことが原因で肌が甘えて衰えることはないのです。
またスキンケアを極力せずに肌本来の働きを促進させることを「肌を鍛える」とも言いますが、これにも注意すべきです。肌は筋肉と違い、負担をかけたからといって強くならず、逆に肌荒れを招く原因にもなりかねません。もちろん個人差はありますが、スキンケアをせずに鍛える方法は、基本的に失敗しやすいといえるでしょう。
バリア機能の整ったみずみずしい肌こそが強い肌です。そのバランスを保つためには化粧水などでサポートすることは必須です。肌をいたわることを過保護とは言いません。
肌のお手入れはいつから始めるべきか
とはいえ、お手入れを始める時期が早ければ早いほど良いという訳でもありません。若い頃からのスキンケアが大切なのではなく、メイクをし始めたらスキンケアをする必要が出てくるのです。そう、化粧をしているかしていないかが判断基準となります。
そもそも化粧品は肌にとって異物となるため、肌荒れの原因となります。またその多くが油脂からつくられており、それを落とすためには強い洗浄力を持つクレンジング剤を使わなければなりません。余分な汚れのみを取ってくれればいいのですが、肌にとって重要な成分まで根こそぎ除去してしまうため、肌はどんどん乾燥していきます。
若いうちはメイクに力を注ぐばかりで、スキンケアが疎かになりがちです。しかし肌が成長するピークは20歳前後といわれており、成長期の肌は非常に敏感になっています。将来後悔しないためにも、失った水分や油分を補ってあげることが重要です。
ただし若い人がアンチエイジング用のものを使っても、油分のつけ過ぎで逆効果になる場合もあります。肌に自活力があるうちは、余計な成分の入ってしない低刺激の化粧水を選ぶようにしましょう。
自分の肌を知ろう
スキンケアの基本は自分の肌の状態を把握することです。肌機能が正常であればとくにスキンケアの必要性はありません。しかし加齢やストレス、紫外線などで肌はどんどん弱くなりますし、日によっても肌質は変化するものなのです。
乾燥肌の人は保湿効果のある化粧水でケアするべきですし、思春期ニキビに悩まされている人は炎症や皮脂分泌を抑える成分でコントロールしてあげるべきです。男性も髭剃りによる肌の負担があるため、シェービング後は保湿してあげた方がいいでしょう。肌質別のおすすめ化粧水を使うことで効果的にスキンケアすることができるのです。
ただ、スキンケアには、これが正解といったマニュアルはありません。それぞれ個人差があるため、結局は自分に合うかどうかが肝心です。年齢にこだわらず、また肌質を思い込みで決めてしまわず、その時々の肌に合わせたお手入れをしてあげることこそが重要なのです。