できはじめの頬のしこりニキビであれば、特段悪化させる要素がなければ時間の経過とともにしこりは平らになっていきます。 しこりの原因となっているニキビでできた傷を癒すための体内の組織が、傷口が癒えるとともに減少していく からです。
しかし、何日たっても治らない場合は要注意です。傷が深いだけならともかく、頬のしこりニキビが悪化して「ケロイド」になる可能性があります。こうなると自然な治癒は見込めまず、皮膚科での洗面的治療が必要になります。そのため頬のしこりニキビはできるだけ早く治すことが重要です。
そこで今回は、頬のしこりニキビの治し方をご紹介します。
- 治癒能力を高めるために栄養バランスの良い食事をとる。
- ターンオーバーを活かすために夜しっかりと寝る。
- ターンオーバーを正常化するために肌の潤いを保つ。
1.治癒能力を高めるために栄養バランスの良い食事をとる
そもそも頬の「しこり」はニキビで傷ついた部分を癒そうとする体内の組織が固まったものです。この組織はボンドのようなもので、傷口をくっつける役割を持っています。この組織が過剰に生産されると、「しこり」のように膨らんで見えるわけです。
傷口のボンドの役割を果たす組織は、傷が癒えるとともに減少していきます。だから、頬のしこりをなくしたければ、治癒能力を高めることが第一条件となります。そのためには、栄養バランスの良い食事を取ることが効果的です。特にビタミンCは皮膚の修復に最も影響のある栄養素なので、沢山含む野菜などを多めに取ることを心がけましょう。
2.ターンオーバーを活かすために夜しっかりと寝る
ターンオーバーとは肌の再生機能をさします。このような人の細胞の再生活動は睡眠中に行われます。また夜、特に10時から深夜2時にかけて最も活発化します。そのため、夜しっかりと寝ることでニキビで傷ついた皮膚が早く治り、結果的に「しこり」も早く消えます。
逆に夜更かしをすると、肌が荒れるだけでなく、頬のしこりニキビがなかなか治りにくくなってしまうので注意しましょう。
3.ターンオーバーを正常化するために肌の潤いを保つ
最後に、肌の潤いを保つことです。ターンオーバーは肌に一定の水分(潤い)がないと正常に行われません。特に頬やあご、首周りにしこりニキビができやすいのは、乾燥しやすい部位だからです。大抵の人は顔全体に化粧水などでスキンケアを行いますが、あごや首周りはおろそかにしがちです。だから、頬にしこりニキビができたら、意識して保湿を行いましょう。
ただし、以上の方法を以ってしても、 しこりニキビが全く治まらない場合は、一度皮膚科で診察を受ける ことをお勧めします。冒頭でも述べましたが、しこりニキビは悪化すると「ケロイド」と呼ばれる状態になります。ケロイドになると自然治癒が見込めないばかりか、周囲に広がっていきます。見た目的にはものすごい真っ赤な状態です。
とにかく、頬のしこりニキビは悪化しないうちに治すことを心がけましょう。