肌のお手入れに必要不可欠な化粧水ですが、自分に合ったものを探すとなるとなかなか大変です。高価だからといって効果があるかといえば、実際のところそうでもありませんよね。一体何を選べばいいの?とお困りでしたら、手作り化粧水はいかがですか?
材料はたった2つだけのシンプルな化粧水で、何より経済的です。低刺激で配合する成分も自分でチョイスできるので、市販品よりも安心感が違います。いまや化粧水もDIYする時代です。びっくりするほど簡単な作り方や、注意点についてまとめていますので早速見ていきましょう!
ベースとなる化粧水の作り方
- 精製水 100ml
- グリセリン 5~10ml
- 容器(ガラス製は煮沸消毒、プラスチック製ならエタノールなどで消毒)
必要なものはたったこれだけです。いずれも薬局や100円ショップで手に入ります。容器に材料を入れてよく混ぜ合わせたら完成です。防腐剤が入っていないため冷蔵庫で保管し、1週間を目安に使い切るようにします。無水エタノールを5mlほど入れると長持ちしますが、それでも2週間ほどで消費しましょう。
精製水とは不純物を一切含まない水で、医療器具の洗浄などにも使われています。水道水での代用もできますが、塩素が入っているので、肌が敏感な人はやめておきましょう。ミネラルウォーターは硬度によって肌荒れしやすくなる可能性があります。使用する場合、硬質は避けた方が無難です。
保湿効果と肌を弱酸性に保つ働きがあるグリセリンは、食品から医薬品まで幅広く用いられています。低温でも固まりにくく水に馴染みやすい性質から、化粧水や美容液などには必ずと言っていいほど配合されています。入れすぎると逆に肌の水分を奪ってしまうので、10%を上限に濃度を調節してください。
肌質別おすすめ成分
手作り化粧水のメリットは、なんといっても自分にぴったりの化粧水が作れるということです。基本の化粧水に好みの成分をプラスすれば、何通りもの種類を作ることができます。ただし敏感肌やアトピー体質の人は基本の化粧水から試してみて、1種類ずつ成分を入れるようにしましょう。
乾燥肌
ヒアルロン酸やセラミドなどをプラスすれば保湿効果を高めることができます。また吸水性と浸透性に優れたハチミツや、角質を柔らかくする尿素を加えても効果的です。うまくできない人は乾燥肌におすすめの化粧水も参考にしてください。保湿効果はもちろん、朝つけたら夜まで持続する優れものばかりです。
脂性肌
グリセリンの量を少なくしたり、エタノールやアルコールを入れると、サラッとした使用感になります。より低刺激にしたいときは、アルコールフリーの化粧水にも用いられる「フェノキシエタノール」がお勧めです。ミョウバンを足せば皮脂分泌をコントロールできます。脂性肌におすすめの化粧水では、さっぱりとした使い心地ながらもしっかりと保湿できる商品があります。作るのが面倒な人は市販製品をおすすめします。
ニキビ肌
クエン酸を加えると、殺菌作用と代謝を促すピーリング作用が得られます。抗酸化力の高いビタミンC誘導体はニキビ跡の色素沈着にも働きかけ、ニキビに対して複合的にアプローチできます。ただニキビは非常に難しい皮膚病なので、少しでも肌に合わない場合は無理せずニキビにおすすめの化粧水を試すことを推奨します。
アンチエイジング
アルブチンはシミやそばかすを予防し、コラーゲンは肌に弾力をもたせます。またメラニン生成を抑える「コウジ酸」を含む日本酒を加えても、アンチエイジングに効果を発揮してくれるでしょう。
手作りだからこその注意点
肌にとって良いこと尽くめの手作り化粧水ですが、注意しなければならないデメリットがあります。
まず手作り化粧水は非常に腐りやすいため、必ず容器は消毒してから使用してください。新たに作るときも容器にそのまま追加せず、洗浄と消毒をしっかり行いましょう。透明の容器を選ぶと濁りや沈殿物など異変が見つけやすく、安全に使用できます。
また肌に合うかどうか個人差があるので、初めてつけるときはパッチテストをしてください。低刺激とはいえ、必ずしもアレルギー症状が出ないわけではなく、日によって肌質も変化します。できれば毎回試してから使用することをお勧めします。普段肌が健康な人も、生理中や妊娠中はとくに注意しましょう。
配合する成分の知識も必要です。性質、濃度、組合せによる相性など、成分によってその条件は様々です。中には紫外線に当たるとシミになるものもあります。効果を高めたいからといって、無暗にあれこれ試してみるのは大変危険です。しっかり調べてから配合してください。
手作り化粧水は安全面への配慮が重要になります。すべては自己責任となるため、マメな管理と正しい知識をもつことが必須条件です。上記の注意点をしっかり守って、自分の肌にマッチする理想的な化粧水を楽しんでくださいね!